最新ビジネスチャット|LINE WORKSとは?|サービス内容から導入するべき中小企業の特徴まで徹底解説!

LINEWORKS

現場でもすぐ使える“LINEの使い勝手”で、社内外の連絡を1つにまとめる——それがLINE WORKSです。
社内連絡・店舗連絡・顧客対応をひとつのアプリに集約でき、メールや電話の往復を減らして「伝わらない・返ってこない」課題を解消します。

本記事は、中小企業の経営者向けに、LINE WORKSの基本機能、導入メリット・デメリット、向いている企業タイプを“現場での使われ方”の視点でわかりやすく整理します。

この記事にある用語解説

  • ビジネスチャット:社内外の業務連絡をテキスト/通話で行う業務用メッセージツール。
  • グループウェア:掲示板・カレンダー・タスクなど、組織の情報共有を一元化するソフト群。

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目次

LINE WORKSとは?

LINE WORKSは、2017年にサービス開始された企業向けクラウド型ビジネスチャットです。

LINE WORKSはLINEと同じユーザーインターフェースを採用しているため、現場スタッフやITに詳しくない社員でも直感的に操作でき、短期間で定着させやすいというメリットがあります。

さらに、社内(部署・拠点・現場)と社外(顧客・取引先)双方の連絡をまとめて一元管理できるのも大きな特長です。外部LINE連携を活用すれば、顧客の個人LINEとも安全にやり取りでき、業務とプライベートを切り分けた効率的なコミュニケーションが実現します。

また、チャット・掲示板・カレンダー・タスク管理など、業務に必要な機能を一つのツールで完結できるオールインワン設計により、中小企業の業務効率化を強力にサポートしています。

従来の社内コミュニケーションの3つの課題

1. 安全な社外連携ができない

顧客や取引先との連絡が個人LINEやメールに分散し、管理が煩雑化。情報漏洩や誤送信のリスクが高まり、信頼を損なう恐れがあります。

2.直感的なUIがない

操作が複雑なツールは現場に定着せず、導入しても使われないケースが多く見られます。非IT層では特に運用が難しく、生産性の向上につながりません。

3. ツールが統合されていない

チャット、掲示板、ファイル共有などがバラバラに存在すると、情報が分断され探す手間が増大。連携不足で業務効率も低下してしまいます。

LINE WORKSの基本機能

LINE WORKSは、チャットだけでなく業務全体を支える統合型のグループウェアとして、多彩な機能をまとめて提供しています。

コミュニケーション機能

トークや通話、ビデオ会議では、既読機能やメンション、画面共有が利用でき、無料プランでも1対1の通話や最大4人でのビデオ会議が可能です。有料プランでは大人数のビデオ会議や画面共有に対応しています。(上限人数や利用時間はプランによって異なるため、最新のプラン表を確認してください。)

また、掲示板機能を使えば、社内へのお知らせや回覧を全社員・部署ごとに一斉に伝えることができ、重要な連絡も確実に周知できます。メールよりも目に留まりやすい点もメリットです。

業務効率化機能

カレンダー機能では、会社全体や個人ごとの予定管理が簡単にでき、会議やシフトなどのスケジュールも一目で把握できます。

タスク管理では、チャットから直接やることリスト(ToDo)を作成してメンバーに依頼でき、進捗確認もその場でできます。

アンケート機能を使えば、出欠確認や希望日の調整、満足度調査などを簡単に実施でき、集計結果もCSVで出力できます。

ファイル・ストレージ機能

ファイル共有やDrive機能によって、社内で安全に資料やデータをやり取りできます。プランに応じてストレージ容量が拡張されます(無料=少容量、上位プラン=大容量)。

セキュリティ・管理機能

セキュリティ面も安心で、国際的な認証(ISO/IEC 27001など)を取得しています。監査ログやIPアドレス制限、シングルサインオン(SSO)など、企業が安心して使える厳重な管理機能が備わっています。

LINE WORKSでできること

社内向け活用

LINE WORKSを導入することで、社内のコミュニケーションが劇的に改善されます。

メールでの往復に比べて、チャットでのやり取りは所要時間が大幅に短縮され、緊急時の連絡も確実に伝わります。また、ビデオ会議機能を活用すれば、出張や移動時間を削減しながら効率的な会議が可能になり、対面会議の回数を大幅に減らすことができます。

全国に店舗や支社を持つ企業では、本社と現場の情報連携が格段にスムーズになり、指示の伝達漏れや確認の遅れが解消されます。

さらに、紙の引き継ぎ帳やFAXでの連絡をデジタル化することで、情報の紛失リスクを防ぎ、いつでも過去の履歴を確認できるようになります。

社外向け活用

LINE WORKSの最大の特徴である外部LINE連携を活用すれば、顧客との関係性を大幅に強化できます。

店舗スタッフが顧客の個人LINEに直接メッセージを送信できるため、新商品の案内やイベント情報をタイムリーに伝えることができ、来店頻度や購入率の向上につながります。また、1対1のきめ細かな接客が可能になることで、顧客との信頼関係が深まり、リピート率の向上や口コミ拡散の効果も期待できます。

さらに、個人LINEからの問い合わせをLINE WORKSで受け、すぐに返信できるため、反応率や再来店率の向上が期待できます。効果の度合いは業種や運用方法によって異なるため、自社の実測(平均応答時間・既読率)で検証するのがおすすめです。

AI・自動化活用

AI議事録「AiNote」

会議や電話の音声をテキスト化し、自動で要約してくれます。

AI電話対応「AiCall」

店舗やオフィスの電話をAIが自動応答し、必要な場合のみ人に繋ぐことができます。

スマホ無線機「Raja」

スマートフォンをトランシーバーのように使用、現場作業向けの音声コミュニケーションとしても使えます。

LINE WORKSの5つの特徴

1. “LINEライク”で定着しやすいUI/UX(教育コストが低い)

「LINEライク」とは、みなさんが普段ご家族や友人と使っているLINEと同じような画面や使い勝手という意味です。

これにより「新しいシステムが苦手」「ITは難しそう」と感じている社員でも直感的に操作ができます。パソコンが苦手でも、普段スマホでLINEを使える方なら特別な研修なしですぐに使い始められます。

2. オールインワン統合(掲示板・カレンダー・タスク・アンケート・Drive・メール)

「オールインワン統合」とは、仕事に必要な機能(お知らせ掲示板、スケジュール、やることリスト、アンケート、ファイル保存、メール)がすべてLINE WORKSだけで使える状態です。

つまり、別々のツールを管理する手間なく、一つのアプリ内ですべての業務が完結します。パスワード管理やIDの混乱も減り、現場の混乱も少なくなります。

3. セキュリティ/ガバナンス(監査ログ、権限・端末・IP制御、SSO)

「だれがいつ何をしたか」の記録(監査ログ)や、「この人はここまで」「この端末だけ使える」といった細かい設定(権限やIP制御)、パスワード一つで全部管理(SSO)といった機能が標準で備わっています。個人LINEでやり取りするよりもはるかに安心です。

4. 社外とのLINE連携(顧客接点のスピードと継続率を引き上げる)

「LINE連携」とは、取引先やお客様(個人のLINEユーザー)とも今まで通りLINEでやり取りができることです。

お客様にとって普段使い慣れたLINEから連絡ができるので返信も早くなり、連絡が途切れる心配も減ります。つまり、商談やお知らせの”返事待ち”で困る時間が大幅に減ります。

5. 導入・運用サポート(パートナー・CSによる伴走、業務定着を支援)

導入前後の設定や、実際に使い始めてからの困りごと相談を、専門のパートナーやカスタマーサポート(CS)が丁寧にお手伝いしてくれます。

自力で「見よう見まね」で始める必要はなく、わからないときには電話やチャットで日本語サポートを受けられるため安心してスタートできます。

LINE WORKSを導入するべき企業とは?

特徴① 現場と本部・店舗間の情報共有をスムーズにしたい企業

経営課題

  • 「店舗や支店間で報告・連絡・相談がバラバラになっている」
  • 「本部からの指示や施策が現場まで正確に伝わらない」
  • 「メールやFAXでの連絡が多く、確認漏れや重複報告が発生」
  • 「店舗間で成功事例やノウハウが共有されず、改善が進まない」

LINE WORKSが提供するメリット

リアルタイム共有と現場の即応性向上

掲示板・トーク機能を通じて、本部→店舗・支店→現場への伝達を即時化。最新情報をスマホで瞬時に確認できるため、施策実行のスピードと正確性が向上します。

全社共通の情報基盤で混乱を防止

LINE感覚で利用できるチャット+掲示板により、報告や通達の形式を統一。誰でもどこからでもアクセスできるため、紙やメールによる情報分断を防ぎます。

ナレッジ共有の促進

現場が投稿した改善事例やお客様の声が全店舗に共有され、社内ナレッジが蓄積。好事例が横展開し、サービス品質の底上げにつながります。

特徴② 社外との連携・顧客対応を強化したい企業(営業・店舗・士業など)

経営課題

  • 「顧客とのやり取りが個人LINEや電話に依存している」
  • 「社外関係者との情報共有に時間がかかる」
  • 「顧客対応履歴が属人化し、引き継ぎが難しい」
  • 「問い合わせ対応の抜け漏れや、対応スピードのばらつきが発生」

LINE WORKSが提供するメリット

個人LINE連携による安全な顧客対応
顧客は普段使っているLINEからメッセージを送信可能。企業側はLINE WORKS経由で応答でき、セキュリティを保ちながらスムーズなコミュニケーションを実現します。

営業・接客のスピードアップ
トークの既読確認やファイル共有機能により、見積・資料送付が迅速化。商談リードタイムを短縮し、成約率アップにも寄与します。

履歴の可視化と品質統一
チャット・掲示板上にすべてのやり取りが残るため、顧客情報をチームで共有可能。担当交代時も対応品質を維持できます。

特徴③ 非デスクワーク職を多く抱える企業(建設・物流・製造・介護など)

経営課題

  • 「現場スタッフに情報が届くのが遅い」
  • 「紙・ホワイトボード・口頭での連絡が中心」
  • 「シフト・日報・進捗共有がバラバラで属人化している」
  • 「ITツールが定着せず、現場の声が拾いにくい」

LINE WORKSが提供するメリット

スマホ中心の簡単運用
現場でもLINEと同じ感覚で使えるUIにより、ITリテラシーを問わず即定着。新人でも直感的に操作でき、導入教育コストを最小化します。

業務連絡・日報の効率化
写真・動画付きで現場状況を共有でき、報告の正確性が向上。承認や確認もチャット上で完結し、紙やFAXの手間を削減します。

安全性と管理性を両立
管理者がアクセス権や投稿範囲を制御できるため、情報漏洩リスクを最小化。セキュリティと使いやすさの両立を実現します。

特徴④ 社内情報の整理と効率化を進めたい企業(総務・管理部門)

経営課題

  • 「社内問い合わせや周知メールが多く、処理が追いつかない」
  • 「申請・承認・通知などのルールがバラバラ」
  • 「文書や資料が散在しており、最新版が分からない」
  • 「人事・総務・IT部門の担当者が常に問い合わせ対応に追われている」

LINE WORKSが提供するメリット

問い合わせ・情報共有の一元化
掲示板・FAQ・アンケート機能により、よくある質問や社内手続きを一箇所に集約。社員が自分で調べて解決できる環境を整備します。

業務フローの見える化・自動化
ワークフロー連携により、申請・承認のプロセスを電子化。承認スピードが向上し、紙書類の削減・ガバナンス強化にもつながります。

ナレッジ蓄積と再利用
掲示板ログが自動で残るため、社内FAQや運用マニュアルを容易に更新・共有。属人対応からの脱却を実現します。

特徴⑤ DX・AI活用を段階的に進めたい企業(少人数組織・地域企業など)

経営課題

  • 「DXを進めたいが、何から始めれば良いか分からない」
  • 「AI活用の導入コストが高く感じる」
  • 「IT人材が不足し、内製化が難しい」
  • 「まずは身近な業務からデジタル化を進めたい」

LINE WORKSが提供するメリット

“使い慣れたLINE”で始めるDX
特別な教育や開発を必要とせず、すぐにデジタル化を実感。既存の業務フローを大きく変えずにDXをスタートできます。

AI連携・自動化で省力化
音声議事録「AiNote」やAI電話応答「AiCall」など、LINE WORKS連携のAIソリューションを組み合わせることで、定型業務を自動化。少人数でも高効率な経営を実現します。

安心の伴走支援とセキュリティ基盤
サポートパートナーによる運用支援とISO/IEC 27001認証のセキュリティ体制で、安心して長期的なデジタル活用を進められます。

LINE WORKSを使う3つのデメリット

1. 導入・運用に一定の設計工数が必要

LINE WORKSを効果的に活用するためには、導入時にグループ設計や運用ルールの策定、社員への教育など、一定の準備工数が必要になります。組織構造に合わせたチャンネル設計や、返信時間の目安、私的利用の制限など、運用ルールの整備が不可欠です。

特に初回導入時は、これらの設定に時間をかける必要があり、すぐに効果を実感できるわけではありません。

2. “LINE的”な挙動による誤解やリスク

LINEと同様の操作性が魅力である一方で、既読プレッシャーによる精神的負担が生じる可能性があります。また、気軽に使えるツールであるがゆえに、業務目的から逸脱した私的な会話が増えるリスクもあり、運用ルールの徹底が必要ですさらに、スマートフォンでいつでもアクセスできるため、勤務時間外でもつい確認・返信してしまう「常時接続プレッシャー」が生まれる場合があります。

既読プレッシャー対策として、通知の時間帯ルールや「既読=即返信を求めない」方針を明確にしておくと、社員の負担を軽減できます。

3. 使われなければ効果は出ない

LINE WORKSは優れたツールですが、社員が積極的に活用しなければ期待する効果は得られません。

無料版にはユーザー数上限や機能制限、サポートの制約があるため、本格的な活用には有料プランへの移行が推奨されます。また、継続的な運用や定着施策を行わないと、利用が分散してしまい、せっかくの投資効果が薄れてしまいます。

まとめ

LINE WORKSは、慣れた操作×企業統制で”すぐに成果が出やすい”コミュニケーション基盤です。2025年1月時点で52万社が導入し、国内ビジネスチャット市場で7年連続シェア1位を獲得している実績があります。

導入のメリット:

  • 即効性:LINEと同じUIで教育コストが最小限、導入企業では「社内連絡の平均応答時間が1/3に短縮」という効果
  • 包括的機能:チャット・カレンダー・タスク・ファイル共有を一元化、AI機能も段階的に活用可能

推奨導入アプローチ:

  1. 小規模部門から導入:掲示板・タスク・アンケートを組み合わせた定着パターンを作る
  2. 顧客のLINE連携売上に直結する接点を試し、リピート率向上を図る
  3. 段階的機能拡張:AiNote、AiCall、PaperOnなどAI機能を段階的に活用

まずは無料で試せる手段(無料プラン/トライアル)から始め、運用ルールと初期設計を固めてみましょう。期間・条件は公式サイトの最新案内に合わせて確認してください。

きっと業務効率化に貢献できるでしょう。

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この記事を書いた人

中小企業AIアドバイザー。金融機関で多くの中小零細企業の経営課題を見てきた経験を持ち、現在は自社のDX・生成AI活用専門部署に所属。生成AIを活用した経営改善や業務効率化を研究・発信し、現場の知見と最新技術を融合させて経営者をサポートしています。

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